■ はじめに:しびれは「治らない」と言われた方へ
脳梗塞の後遺症として最も多い悩みの一つが 「手足のしびれ」 です。
- いつまで続くのか分からない
- これ以上良くならないと言われた
- 動きには問題ないのに、しびれだけがつらい
- “回復の限界”と言われたけれど諦めきれない
こうした相談は、「ヘルスウェア」にも寄せられます。
結論から言うと、
脳梗塞後のしびれは“ゼロになる人もいれば、軽減して生活がラクになる人もいる”が正しいです。
そしてその違いを生むのは、 神経の回復の仕組みを理解した正しいアプローチができているかどうか です。
この記事では、しびれの正体・しびれが良くなるパターン・改善のために必要な具体的ステップを、専門家の立場からわかりやすく解説します。
■ 脳梗塞後のしびれはなぜ起こる?

脳梗塞後のしびれには、大きく3つの原因があります。
①【脳が原因】脳の損傷による感覚障害
脳の中で「感じる機能」がダメージを受けると、
- ビリビリ
- ジンジン
- 何か張り付いたような感覚
などの異常感覚が出ます。
これは“神経の誤作動”が起きている状態で、
ただ揉んだり、温めたりしても改善しにくい種類のしびれ です。
②【身体が原因】動かさないことで筋・関節が固まる
脳梗塞後は、動きにくいことで
- 姿勢が崩れる
- 肩・肘・指の固さ
- 首の緊張
が起こり、そのせいで 血流や神経の通りが悪くなる“二次的なしびれ” が生まれます。
こちらは 正しいリハビリで改善が期待できるパターンが多い です。
③【脳と身体のズレ】感覚と動きが混乱している
「動いているのに、自分では動いている気がしない」
「手の位置がわからない」
そんな感覚のズレが、しびれとして表れることがあります。
■ しびれは治る?結論:3つのパターンがあります

ヘルスウェアで多くの方をみてきて、しびれの経過は以下の3つに分類できます。
パターン①:しびれがほぼ消失する
特に以下に当てはまる場合、改善しやすい傾向にあります。
- 発症から半年〜数年経っても軽減傾向がある
- 感覚のトレーニングをして変化が出た
- 姿勢・関節の問題が改善したらしびれも軽くなる
パターン②:しびれは残るが、生活の支障が減る
しびれそのものは残っても、
- 段階的に軽減
- 強さ・頻度が減る
- 集中している時は気にならない
- 眠れないほどのつらさが改善
という変化が起こります。
実は多くの方が この状態まで到達できます。
パターン③:残念ながら大きな変化が少ないケース
ただし、
- 感覚野の広範囲の損傷がある
- 三年以上ほぼ状態変化がない
- 関節拘縮が強いのに何もケアしていない
などでは、改善の変化が小さいこともあります。
■ しびれに対しての主な治療方法

① 薬物療法(しびれの強さをコントロールする)
脳梗塞後のしびれに対しては、
神経の過敏状態を和らげる薬が使用されることがあります。
代表例:
- プレガバリン
- ガバペンチン
- ノイロトロピン
- 漢方薬(牛車腎気丸など)
しびれそのものを“根本的に治す薬”は存在しませんが、強さを和らげる目的で処方されます。
② 脳・血管の再評価(画像検査)
しびれが突然強くなった場合や、片側だけ急に悪化した場合などは、
以下の再評価が行われることがあります。
- MRI
- MRA(脳血管の検査)
- CT
しびれの原因が脳のダメージによるものなのか、他の要因なのか を明確にするためです。
③ 末梢神経の問題が疑われる場合の治療
脳梗塞とは関係なく、
- 手根管症候群
- 肘部管症候群
- 頸椎症
などで「二次的なしびれ」が出ている可能性もあります。
その場合は、
- 安静
- ステロイド注射
- 手術(神経の圧迫を解放)
などが医学的な治療として選択されます。
④ 痛みやしびれに対するブロック注射
末梢神経の圧迫が疑われる場合、
神経ブロック注射 を使用することがあります。
- 星状神経節ブロック
- 末梢神経ブロック
ただし、脳梗塞後の中枢性しびれの場合、
効果は限定的なことが多いです。
⑤ 再発予防の治療(しびれの悪化を防ぐ意味でも重要)
しびれの治療とは直接関係ないようで、実は超重要です。
- 抗凝固薬・抗血小板薬の継続
- 血圧管理
- 糖尿病・脂質異常症の管理
- 睡眠時無呼吸症の治療
これらは 神経の状態がさらに悪化することを防ぎ、間接的なしびれの改善につながる ことがあります。
■ しびれを改善するために必要な3つのポイント

①“脳と身体のつながり”を取り戻す
しびれは「脳が感じる情報のエラー」。
だからこそ、脳に正しい情報を送り直す必要があります。
ヘルスウェアでは、
- どの感覚がズレているかの評価
- “触った感覚の再学習”
- 関節の正しい動きの再獲得
をセットで行うことで、「脳が安心して感じられる状態」を作ります。
②姿勢・関節の動きを整える
しびれを訴える多くの方に共通しているのが 姿勢と肘・手の使い方の問題 です。
- 肩がすくむ
- 手首が固い
- 指が動くのに、“動いている感覚”が弱い
こうした状態では、脳が正しく情報を受け取れません。
ヘルスウェアでは 原因の連鎖を分解し、根本から整える施術 を行います。
③日常で「できた」を増やす
しびれ改善で最も大切なのは、
“脳が喜ぶ体験”を積み重ねること。
- ペットボトルのフタが楽に開いた
- 箸を持つ感覚が前よりハッキリした
- 服の袖に手を通しやすくなった
こうした小さな成功体験が、脳の回復をさらに促します。
■ 痺れ改善のために自分でできる「簡単4ステップ」

①手を見る → ゆっくり動かす
“視覚”を使うことで脳が動きを認識しやすくなります。
②指の間を優しく広げる
感覚の入り口を整えることで、しびれが軽減することがあります。
③肩・首の脱力練習
しびれの多くは、肩周りの緊張が原因。
深呼吸しながら肩を落とすだけでも効果があります。
④股関節をストレッチする
股関節や臀部には足の痺れに影響している神経が密集しています。
そのため、股関節周りの筋肉が硬くなっていると、神経を圧迫し痺れの原因となりうります。
胡坐をかいたり、太ももの裏をストレッチすることが大切です。
■ まとめ:しびれは「完全に治る人もいるし、軽減する人も多い」。諦める必要はない。
しびれは「もう治らない」と言われがちですが、
実際には アプローチの仕方で大きく変化する後遺症の一つ です。
ヘルスウェアのリハビリでは、
- 原因を分析し
- 脳と身体の関係を整え
- 自分の力で「できた」を増やす
この3つを軸に、根本改善を目指します。
「しびれが少しでも減るなら生活が変わる」
そう感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。